ツアーに復帰したタイガー・ウッズ。盟友フェデラーの復活劇に続けるか (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 2日目はスコアの出やすいノースコースを回り、ショットはかなり改善されていた。ウッズが目指すフェードショットも数多く見られた。「72」とスコアは伸ばせなかったが、"ショットの安定"という意味では大きな前進があった。これを、次戦でも続けていけるかどうかが、今後の注目ポイントとなる。

 ウッズにとって今回は、2日間の天候が不運だったかもしれない。会場となるトーリーパインズGCは、サザンカリフォルニアの温暖な気候に恵まれたサンディエゴに位置するが、太平洋からは冷たい海風が吹く。初日、2日目は、ともに早朝スタートで気温が上がらず、ウッズが十分にウォーミングアップをこなしていたとしても、持病を抱えた腰には大きな負担となったに違いない。

「生まれ育ったサザンカリフォルニア(の気候)には慣れているつもりだったが、今はフロリダに住んでいて、すっかり暖かさに体が馴染んでしまっていた。そして、練習と試合とは、やっぱり違う。自宅の練習場でできることが、すぐに試合ではできない。だから僕は今、実戦を重ねて、少しでも(試合に)慣れていこうと思っている」

 このファーマーズ・インシュランス・オープンから、5週間で4試合に参戦するウッズ。これまでにない過密スケジュールを立てたのは、そんな理由があったようだ。

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