ツアーに復帰したタイガー・ウッズ。盟友フェデラーの復活劇に続けるか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 今大会、ウッズがコースに現れると、会場の空気は一変した。ウィークデーで冷たい風が吹く中でも、ウッズの復帰をひと目見ようというギャラリーが早朝からたくさん集まっていた。メディアも全米中から集結した。

 そんな大ギャラリーと多くの記者を引き連れてプレーするウッズの姿は、"王者"だった時代と何も変わっていなかった。その光景を目の当たりにして、なんとも懐かしい想いがした。

 ただ、変わったこともある。ウッズのボールの行く先だ。

 初日の出だしの1番ホール。ティーショットは大きく右に出て木を直撃した。ボールがそのまま下のラフに落ちて、隣のホールまで行かなかったのはラッキーだったかもしれない。

 グリーンを狙ったセカンドショットも右に曲がって、グリーン手前の深いラフへ。アプローチでは無難なショットを見せてピン上3mにつけたが、このパットが入らず、ボギースタートとなった。

 その後、前半は耐えてパーを積み重ね、後半の10番、11番と連続バーディーを奪ったものの、ティーショットは精彩を欠いたままだった。右にも、左にも行くショットで、15番パー4ではティーショットを左のネイティブエリアに打ち込んでしまった。結局、このホールはダブルボギーとした。

 この日、ティーショットでフェアウェーをとらえたのは、わずか4回。パーオンも、半分の9回にとどまった。それがそのまま「76」というスコアに直結した。

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