松山英樹も賭けの対象に!?PGAツアー新コミッショナーの思惑 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 EMCコーポレーションのグローバルスポンサー担当としてそのキャリアをスタートさせると、次の3年間はIMGに所属し、パターの名手として知られるブラッド・ファクソン(アメリカ)のマネジメントを担当。この、選手たちからの信頼が厚く、ツアープロの選手会長まで務めたファクソンから、PGAツアーの多くを学ぶことになる。

 ボストン出身のモナハン氏は、アメリカ北東部への郷土愛にあふれる人物で、ファクソンのマネジメントを務め上げたあとは、メジャーリーグのボストン・レッドソックスや、イギリス・プレミアリーグのリバプールFCの親会社となる、フェンウェイスポーツグループ(FSG)に転職。そこで彼は、PGAツアーからボストンでのツアー開催の依頼を受けた。

 モナハン氏はまず「そのためにはコースが必要だ」として、すかさずコースの建設に着手。2002年、PGAツアーの依頼を受けてわずか数年でTPCボストンを完成させた。さらに、当時全盛期だったタイガー・ウッズと組んで、ドイツ銀行との契約に成功。のちにフェデックスカップのプレーオフ(4大会)のひとつとなる、ドイツ銀行選手権のTPCボストンでの開催を2003年に実現してみせる。

 そんなモナハン氏のスピーディーな行動力と実行力には、選手、ツアー関係者からも感嘆の声が上がった。

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