松山英樹が挑むPGAツアー優勝者
だけの大会。その名勝負を振り返る

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 大会がスタートした当初は4月(もしくは5月)開催。過去1年間の勝者がネバタ州ラスベガスに集結し、熱戦を繰り広げた。その後、1969年からカリフォルニア州カールスバッドのラ・コスタCCに舞台を移し、1986年からは1月初めに開催時期も変更された。

 そして、現在の開催地に移ったのは、1999年。以降は、会場も開催時期も変わることなく、ニューイヤーを告げる大会として定着している。

 2013-2014シーズンからPGAツアーは10月スタートとなったが、この大会はそのまま1月の第1週に開催。ただし、出場できる選手は前シーズンの優勝者ではなく、前年の優勝者となった。つまり、今年で言うと、2016年10月以降に開催された新シーズン(2016-2017シーズン)の勝者たち、セーフウェイオープンを勝ったブレンダン・スティールや、サンダーソンファームズ選手権でツアー初優勝を飾ったコディー・グリブルも出場する。

 さて、長い歴史の中には数々の名勝負があった。

 1997年には、プロに転向したばかりのタイガー・ウッズが、この大会でツアー3勝目を挙げた。弱冠21歳ながら、その強さが本物であることを証明し、世界中が「スーパースターの誕生だ!」と沸いた。

 不運にも雨が降り続いて、最終的には54ホール大会に短縮されたこの年。3日目に「65」をマークしたウッズは、14アンダーまでスコアを伸ばして、ベテランのトム・レーマンとのプレーオフに挑んだ。

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