【木村和久連載】あなたは大丈夫?
「こじらせゴルファー」の憂鬱

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

◆プレーが遅すぎる
 どこの世界にも、プレーが遅い人はいるものです。それでも、それがバーディーパットで、見事に入れば文句の言いようがありません。が、遅い人は往々にして叩いています。

 歳をとるにつれて、動作が鈍くなりますが、若くて遅いというのは問題です。なんで、遅くなるのか?

 以前、あるゴルフ番組を見ていたら、コント赤信号の渡辺正行さんがこんなことを言っていました。

「確認するポイントが多くて(プレーが)遅くなる」

 腕、肩、首、グリップ、そしてライ、フェースの合わせ具合など、頭の中でいちいち、電車の車掌さんが"指差し確認"するみたいにやれば、そりゃ遅くなりますよ。

 理想はダラッと構えて、なんとなく打つ感じでしょうか。そういう自然派の方はアドレスに入った瞬間、違和感があれば本能的に感じとります。構えたときにしっくりこなかったり、「なんか変」と思ったり、ですね。さすがに、そういうときは仕切り直します。結果、ティーグラウンドに傾斜があって、微妙に足の位置がズレていた、とかね。

 私も、変だと感じることはよくあります。けど、周りの人に迷惑をかけるので、「まあ、いいや」と打ってしまいます。おかげで、へんてこなボールが出ることもしばしばあります。

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