【木村和久連載】アマチュアはゴルフ場の情報を入れずにプレーせよ (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu



コース情報を積め込みすぎるのは、アマチュアにとっては逆効果なんですよね...コース情報を積め込みすぎるのは、アマチュアにとっては逆効果なんですよね... もし、ゴルフを代打ちするロボットがいたら(現実的にはティーショットだけですけど)、それは、どんなプロよりも上手いでしょう。だって、池越えとか、バンカーに気をつけてとか、そんなの関係ないですから。余計な情報は一切無視して、淡々と指令をこなすだけです。

 動きを忠実に再現するロボットには、プレッシャーという概念がないのです。ただひたすら、「150ヤードを8番アイアンで真っ直ぐ」と伝えれば、その球筋を正確に打つだけですから。向かうところ敵なし、です。

 そう考えると、アマチュアがコースで気をつけると言っても、「右側は注意ね!」くらいでいいでしょう。そもそも狙った方向にボールが打てないのですから。情報を得ても仕方がありません。

 いっそのこと、コースの状況を何も知らないほうがいいかもしれません。そうやって打ったときのほうが、好結果をもたらすことがありますから。

 例えば、コンペでドラコンやニアピンがありますよね。あれって、「このホール、ドラコンだから」と聞くと、すごく力が入って、マン振りしてチョロだったりします。反対に、何も知らずに気持ちよく打って、「あれ、ここドラコンだったの?」と、あとで気づくときのほうが、ナイスショットということが多々あります。

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