メンタル改善で今季2勝の鈴木愛。
日本人賞金女王へ期待が高まる

  • 古屋雅章●文 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

 獲得賞金が1億円を超えて、賞金ランクはトップ5入り。いよいよ女王の座も見えてきた。今後の目標を聞くと、鈴木はこう答えた。

「そうですね、国内では日本女子オープンを勝ちたいです。あと、現在の目標はアメリカに行くことなんですね。そのためには『賞金女王になってから』と思っていたんですが、その実現があまり遅くなると、年齢的に(アメリカ挑戦も)厳しくなってくるので......。できれば、早く賞金女王になりたいです。でも、25歳を超えても賞金女王を獲れていなかったら、(その前にアメリカに行くかどうか)ちょっと考えます(笑)」

 今季、公式記録のスタッツ8部門の中で、パーオン率だけが29位とふるわなかった。来季の課題で、アイアンショットの正確性がより求められる。このオフ、その課題を克服できれば、来季はさらに上のステージに行けるはずだ。そこで見据えるのは、当然"賞金女王"となる。

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