2016.12.09

「試合に出れば勝つ」状態の松山英樹。
これがマスターズ週ならば…

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 それでも、世界屈指の面々がそろうヒーロー・ワールドチャレンジである。最終日のバックナインを迎えると、同組のヘンリク・ステンソン(40歳/スウェーデン)が、首位を走る松山に2打差まで迫った。が、そのプレッシャーをも、今の松山は難なく撥ね退けた。

 勝利を決定づけたのは、最終18番パー4。松山はラフからのセカンドショットをグリーン奥にこぼしたものの、グリーン奥からの第3打、緊張感高まる中でのアプローチをカップにピタリと寄せた。松山の勝利がほぼ確定すると、ステンソンは自らのバーディーパットを打つ前に、16歳年下の松山に対して「よくやったな」といった笑みを浮かべ、右手を上げてハイファイブ(ハイタッチ)をした。

 ステンソンも40歳とはいえ、昨季は全英オープンで初めてメジャーを制覇。リオ五輪では銀メダルを獲得し、欧州ツアーのシーズン王者に輝いた。今、世界的にもかなりの好調子にある選手のひとりだ。そんな彼を、HSBCチャンピオンズに続いて、今大会でも退けたのだから、今の松山の勢いには恐れ入るばかりだ。

 松山自身は、現状の自らの活躍をどう評価しているのだろうか。

 今年9月、2015-2016シーズンが終了した際は、ツアー1勝、フェデックスカップ・ランキング13位、賞金ランキング9位(獲得賞金419万3954ドル。約4億7600万円)と、自己最高の成績をマークしたシーズンを振り返って、「自分の納得できるプレーができなかった」と、周囲の称賛とは逆に、松山は不満を漏らした。