【木村和久連載】大先生設計のコースでプレーしたくありませんか? (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 一方、上田治設計のコースですが、ビジターでもプレーできるコースが結構あるようです。上田先生は、名門コースをたくさん作っていますが、カジュアルなコースも結構手がけているんですね。上田先生はどうも頼まれたら断れない性格のようで、おかげで50以上ものコースを設計した、という話も伝えられています。

 関東しか知らないので、オススメは関東のコースになります。ひとつは、新千葉カントリー倶楽部ですね。昔は「まずは新千葉から」と言われ、「お値打ちのコースの割には、上田治設計でしっかりしている」と評判でした。ここは、54ホールあって、メンバーの数もかなり多いのですが、メンバーの紹介があれば、時期によってはビジターでもプレーさせてくれるみたいです。

 有名なのは、あさぎりコースです。雄大で距離も長く、攻め甲斐が十分にあります。関東プロやプロアマ競技など、大きな大会はあさぎりコースが使用されることが多いです。ぜひ、知り合いに紹介してもらって、ラウンドしてみてはいかがでしょう。

 もうひとつは、新東京都民ゴルフ場です、って河川敷コースじゃないですか。そう、上田先生はそういう庶民的なコースまで設計しています。

 何度か行きましたが、河川敷コースなのに、砲台グリーンとか、妙にレイアウトが凝っていたな、という印象が残っています。大先生のコースを体験する手始めに行くにはいいかもしれません。

 どうでしょう、多少はコースの設計家に興味を持っていただけたでしょうか。また機会があれば、今度は有名な外国人設計家が作った、コースの特徴と醍醐味などをレポートしてみたいと思います。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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