【木村和久連載】大先生設計のコースでプレーしたくありませんか? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 まず、覚えることは、これです。

「東の井上、西の上田」

 これは、関東の女優・井上真央と、関西のソウルシンガー・上田正樹、どっちが好きか? と聞いているわけではないです。

 東は井上誠一、西は上田治という名前です。双方とも著名な設計家で、主な活動期間が昭和30年台~40年台と近いこともあって、よくライバル視されていました。

 先に、名匠・井上誠一から説明しましょう。彼が設計したコースは、大洗ゴルフ倶楽部、日光カンツリー倶楽部、霞ヶ関カンツリー倶楽部、龍ヶ崎カントリー倶楽部、鷹之台カンツリー倶楽部、東京よみうりカントリークラブ、武蔵カントリークラブ、大利根カントリークラブ、戸塚カントリー倶楽部、愛知カンツリー倶楽部などなど、日本を代表する名門ばっかりです。

 しかも距離が長く、大胆にして繊細。ゆえに、プロツアーの日本オープンの開催率が非常に高い、というのが特徴です。何を隠そう、私も井上誠一のファンで、以前は彼が設計した鶴舞カントリー倶楽部のメンバーでした。

 続いて、西日本を中心に活躍した上田治。彼が設計したコースもまた、古賀ゴルフ・クラブ、門司ゴルフ倶楽部、下関ゴルフ倶楽部、小倉カンツリー倶楽部、広島カンツリー倶楽部、茨城ゴルフ倶楽部など、プロツアーの日本オープンや有名トーナメントの開催コースが目白押しです。

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