タイガー・ウッズ、ついに復帰。プレー内容に金メダリストも太鼓判 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ただ、そのジーターも2年前、40歳で現役を引退した。彼らと同じ時代を彩ったスーパースターと言えば、NBAのLAレイカーズひと筋で活躍したコービー・ブライアントもそうだが、彼も今年の4月、37歳で現役生活にピリオドを打った。

 その点、ゴルフはどんな競技よりも選手生命が長いスポーツと言われている。実際、ジャック・ニクラウスがメジャー18勝目を挙げたのは、46歳のときだった。また、40代にプライムタイムを迎える、いわゆる"遅咲き"と呼ばれる選手も多くいた。当然、ウッズもこれから以前のような輝きを取り戻してもおかしくない。

 しかし、ウッズが出現して"アスリートゴルフ"の時代へと代わったことで、選手生命の長さも変わってきているかもしれない。ゴルフアナリストのブランデル・シャンブリーの言葉を思い出す。

「今の選手たちの体は、過去の選手よりもずっと磨耗している。ウッズのヒザ、腰がいい例だ。パワーを使いすぎることで、選手生命が短くなっている」

 ニクラウスやアーノルド・パーマーの時代は、決してパワーゲームではなかったからこそ、長きにわたって活躍できたのかもしれない。だとすれば、ジーターやブライアント同様、ウッズが引退する日もまもなく訪れるのだろうか。

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