ゴルフ界はトランプ氏を歓迎か。ゴルフと米国大統領の密接な関係 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 オバマ大統領はレフティーで、現在のハンデキャップは「13」だという。大統領就任時はハンデ「17」だったゆえ、大統領になってから腕を上げたことになる。

 ラウンド仲間は、もっぱら有名アスリートや気心の知れた友人たちで、政府要人とのプレーは極めて少ないようだ。2013年、フロリダ州でウッズと初めてラウンドした際には、かなり話題になった。

 第42代大統領のビル・クリントン氏も、ゴルフには熱心だった。現在も、自身で設立した基金『クリントン・ファウンデーション』が、毎年1月にカリフォルニア州で開催されるPGAツアー、キャリアビルダー・チャレンジを5年間もサポートしている。同大会は、もともとハリウッドスターのボブ・ホープがホストを務め、ジェラルド・フォード元大統領(第38代)も、この大会のプロアマ戦には何度も参加している。

 実は、クリントン氏は2001年に大統領の職を退いたとき、ニューヨーク郊外のトランプ氏が運営する豪華ゴルフクラブのメンバーに加わった。そして今回、ヒラリー夫人がトランプ氏に惨敗するはめになるとは、何とも皮肉な話である。

 大統領をふたり輩出したブッシュ家も、ゴルフとはとても縁がある。大統領ではないものの、第41代大統領の"パパ・ブッシュ"こと、ジョージ・H・W・ブッシュの祖父ジョージ・ハーバード・ウォーカー氏は、銀行家で、ビジネスマンでありながら、1920年に全米ゴルフ協会(USGA)の会長を務めた。ライダーカップのアマチュア版とも言われる、英国選抜vs米国選抜の『ウォーカーカップ』を設立したことでも知られる。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る