【木村和久連載】若者が最も嫌う「ポロシャツ、イン」問題を考える (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 もともとお腹が弱い体質で、子どものときは腹巻きをして寝かされていました。ゆえに、夏場でもポロシャツを外に出して、お腹を外気にさらしながらラウンドしたら、あっという間にトイレに直行です。見栄を張って、ポロシャツの裾を出してプレーするときは、中にタンクトップを着て、お腹を冷やさないようにしておりました。

 若者のゴルフ離れは凄まじく、お金と時間がかかるゴルフは、人気がありません。加えて、ポロシャツの裾を中に入れてプレーって、かなり嫌みたいです。

ポロシャツの裾をズボンに入れても、精悍でカッコいいと思うんですが...ポロシャツの裾をズボンに入れても、精悍でカッコいいと思うんですが... 大学に、お遊び系のスポーツサークルがありますよね。そういう輩の夏場のサークルウェアはポロシャツになります。テニスウェアの代わりなのでしょう。もともとテニスは動きが激しいので、試合中もポロシャツの裾は外に出しています。だから、ポロシャツの裾は外に出すもの、というイメージが出来上がるのです。

 我々の子どもの頃には、Tシャツも中に入れていました。様子が変わってきたのは、漫才ブームやトレンディードラマ全盛の頃からでしょうか。肩パットのダブルスーツ全盛でしたが、カジュアルになると、なぜかシャツの裾を出すファッションが流行りだしました。

 そう考えると、ゴルフファッションは20年、遅れています。ガラパゴス化ですか。そんなですから、ゴルフ場は「別世界」なのだと、若者に言い聞かせるしかありませんね。

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