日本と何が違うのか。石川遼がPGAツアーだと「緊張してしまう」理由 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 当然、日米ツアーの選手のレベルに違いはある。さらに、石川は言う。

「PGAツアーならではの"緊張感"がある。また、自分のスイングに自信が持てていないから、ミスショットをしたくないと思って、守りに入ってしまう。するとその結果、ミスショットになってしまう」

 シュライナーズ・ホスピタルでも、1打のミスが大きく響いた。

 第2ラウンド、通算2アンダーで16番パー5を迎えた。予選通過には、バーディーが絶対に必要という場面だった。

 ティーショットはフェアウェーをとらえ、2打目はピンまで218ヤードの距離だった。石川は「セーフティーに左目を狙った」というが、結果は「ちゃんとボールに当たらなかった」と、ミスヒット。グリーンにはわずかに届かず、ボールは池の中へ消えた。

 結局、このホールはボギー。日没サスペンデッドで3日目の朝にずれ込んだ最終18番ホールでは、緊張から解き放たれたのか、バーディーを奪ったが、最終的に1打及ばず、決勝ラウンドに進むことはできなかった。

「PGAツアーのパー5はトリッキー。昨シーズンも、その前のシーズンも、パー5で攻めていって、バーディーが取れていない。ちょっと自信のないシチュエーションだったり、プレッシャーでミスショットになったり、というのがすごくあるんです」

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