【木村和久連載】激突!「タラレバおやじ」vs「言い訳おやじ」 (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 知り合いでマージャン好きの出版関係者がいて、その人は毎回、自分の手の内を解説しないと、その場を終わらせてくれませんでした。「あ~、ドラ3枚も乗ってるんだよ。イーシャンテンだけど」と言って、自らの手をどのように進めたかを延々と説明。それが終わって、ようやく次の場に進めます。これが、自分が勝ったときなどは、ワンマンショーで終わりがないですから。"タラレバ"マージャンの典型的な人でした。

 言い訳になると、トッププレーヤーにもいるみたいですね。飛ばし屋として世界的に有名なジョン・デーリー(アメリカ)と一緒に回った知り合いのプロが、こんな話をしてくれました。

 ジョンが、ガードバンカーから長い距離のショットを打とうとしたら、思いのほか飛ばなくて、どうしたんだろうと思ったそうです。そうしたら、ジョンがそばにやってきて、聞いてもいないのに「今の(ショット)は小石が挟まっていたから、飛ばなかったんだ」と、言い訳をしにきたそうです。これはまあ、実に微笑ましいエピソードですね。

 というわけで、"タラレバ"や"言い訳"は、基本的には言ってよしかと。ただ、ウザがられない程度に、ほどほどにしましょうね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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