【木村和久連載】激突!「タラレバおやじ」vs「言い訳おやじ」 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 2打目は、言い訳おやじの打順から。グリーンまで残り190ヤード。すでに諦めの境地で、「こんな距離、乗るわけないだろ。誰だよ、設計したの」って、八つ当たりですか。

 ライを見ると、なぜか芝の薄いところにボールが......。「うへぇ~、ほとんど芝ないじゃん。これは、飛ばないかも。いや、飛ばなくても当然だよね」って、ひとり解説を開始です。まあ、結果は解説どおりですけど。

 同様にタラレバおやじも、残り140ヤードのラフから。すでに、タラレバ全開ですよ。「これが、フェアウェーだったらなぁ~」とぼやきまくり。「140ヤードのラフショットって、松山英樹ならピッチングでひょいだな」って、いいから他の人のことは、と突っ込みを入れたくなるほどです。

 しまいには、「ドラえもんがいたら、時間を巻き戻して打ち直しができたのにぃ~」だと。おいおい、朝からドラえもんに頼むかよ~。

こんな光景、みなさんもよく見かけるんじゃないですか?こんな光景、みなさんもよく見かけるんじゃないですか? そんなわけで、はたから見ていると結構おかしいですね。それは、誰しも心の中に"タラレバ"や"言い訳"を潜ませているからです。

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