ライバルも驚愕。世界トップ10、松山英樹「進化バージョン」のゴルフ (4ページ目)

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

「1番のセカンドショットと、2番のティーショットを打ち終えたときですね。『あ、今日はうまくいけているな』と。前半からいいショットが出ていたので、かみ合えばいいスコアが出るかな、と」

 それが確信に変わったのが、9番のバーディーだった。そこからの5連続バーディーは、まさに圧巻だった。

 序盤からいい感覚でプレーできていた分、松山は心に余裕を持って戦えたという。おかげで、「前半はリラックスできていて、後半はいい緊張感の中でプレーできました」と、ゲームプランもしっかりしていた。そして、最終日に向けても気負いはなかった。

「アイアンショットがだいぶよくなってきているし、もし明日悪くなっても、悪いなりにまとめられるようにしたい。よければ、それなりにやりたいと思っています」

 迎えた最終日。首位の松山を1打差で追う同組の池田が、1番ホールで先にバーディーを奪った。それを見て、松山は2番ホールですかさずバーディー。結局、前半を終えて松山が4打リードして、バックナインに向かった。

 この4打のリードが、後半の戦いを左右した。

「後半の10番から14番まで、バーディーチャンスがいくつもありましたが、まずは3パットすることなく、しっかり2パットでいけたのが大きかったと思います」

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