【木村和久連載】一番よく使うパターを、もっと重要視しましょう (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 この"跳ねる"というのは、やり方によっては技になります。そのため、6度ぐらいのロフトがあるパターもあるんだそうです。長い距離を打ったり、セミラフやカラーから打ったりするときは、その効果がてきめんなんだとか。

 タイガー・ウッズが全盛期のとき、ドライバーのロフトは7.5度でしたから、6度のパターだと大してロフトが変わりません。そういえば昔、タイガーはウッドでコロコロとアプローチをしていました。それと同じ感じでしょうか、ロフトが6度あるパターは。

 興味のある方は、パターを2本入れて試してみてはいかがでしょう。案外、強い武器になるかもしれません。

 そんなわけで、パターが一番使うクラブだと言いましたが、アマチュアの場合は、もっともっと使ってほしいと思います。現状からさらに使用するとしたら、やはりアプローチですね。

 みなさん、パターでのアプローチは"下手な証"みたいに思っていませんか? まったく問題ないですよ。特に全英オープンなんか、トッププロがパターでアプローチしまくっていますから。パターでアプローチしても、ぜんぜんカッコ悪くないんです。

 その場合の距離ですが、個人的にはどうがんばっても40メートルくらいでしょうか。確実に転がるという意味では、30ヤード強ですかね。ということは、フェアウェーからカップまで30~40ヤードの距離なら、パターで打ったほうが確実にグリーンに乗るってことです。

 ポイントは芝目です。フェアウェーの芝が長くても、順目なら結構転がります。逆目でも転がるには転がりますが、幾分強めに打つことになるでしょうか。まあ、あとは"慣れ"が大切ですね。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る