突然の復帰延期。タイガー・ウッズはこのまま引退してしまうのか (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ウッズはその途中棄権から、今度は2カ月後のマスターズで復帰を果たした。その際は、4日間プレーして、17位タイで大会を終えた。

 その後も、本来の力を発揮するまでには至らず、低調な成績が続いて、プレーオフに駒を進めることはできなかった。それでも、レギュラーツアー最終戦のウィンダム選手権では、10位タイでフィニッシュ。2日目に首位に立つなど、復調の兆しは見せていた。

 ところがその直後、再び腰の手術を受けて戦線離脱。以来、公にウッズがプレーする姿は見られていない。今年6月に、彼がホストを務めるクイッケン・ローンズ・ナショナルのメディアデーで、彼のショットを目にする機会があった。

 100ヤード強の池越えのパー3で3回だけボールを打った。だが、一度も池を越えることができなかった。正直、その力のないスイングを見て、周囲は愕然とした。そして、「ウッズ限界説」まで囁かれた。

 それからおよそ3カ月が経って、いよいよツアー復帰が発表されると、どこまでショットが復調しているのか、そこに大きな注目が集まった。あらゆるメディアが情報収集を重ねるなか、フロリダ州のウッズの自宅近くでよく練習ラウンドをするというイエスパー・パーネビック(51歳/スウェーデン)からは、ポジティブな証言が発せられた。

「ウッズのショットは、これまで我々が知っているものと同じ。素晴らしい球を打っていた」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る