【木村和久連載】超セレブにも会える!? 海外ゴルフの醍醐味とは (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 昔の深センは、かなり"田舎感"が漂い、食事もイマイチでした。ところが、ミレニアムを過ぎてから、香港と見分けがつかないほど立派になって、食事も美味しくなり、ゴルフ場もどんどん増えていったのです。

 そして、2度目の深センでは、世界最大級の『ミッションヒルズ』というコースを訪問しました。なんと12コース、216ホールですから、日本屈指の『軽井沢72コース』どころの規模ではありません。世界の名だたる設計家が競ってこしらえたコースで、あまりの広さに、何だかよくわからない状態でした。

 練習場に行くと、大型のベンツで乗りつけてきた、いかにもバブルって感じのオジさんが、携帯電話を首にあてがって喋りながら練習を開始しました。何やらがなりたてながらも、クラブを持ってテークバックに入ると、ものの見事に空振り。まさか志村けんさんのコントみたいなことを本当にやってくれるとは......。まあ、2000年代を迎えた当時、中国の方にとってはゴルフをやることが"富"の象徴だったんですね。

 続いては、「ゴルフ大国」アメリカでのお話をしましょう。

 ゴルフ取材のついでに、西海岸のタイガー・ウッズの生家を見に行ったことがあります。アメリカにしてはこじんまりした文化住宅でしたが、家の前に立って「ここでタイガーは生まれ育ったのか」と思うと感慨もひとしおでした。

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