「不調だった」今季、キャリアハイの成績を収めた松山英樹の本音 (4ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko
  • text by Sportiva

「今シーズンは、ショットがずっとバラバラだった。ドライバーも含めて。だから、いい1年だったという感触なんてないです。1勝できたのもたまたまですし。7月の全米プロ(4位タイ)のときのようなショットと、今週のパットがあれば、もう少し勝てるとは思うんですけど。とにかく、今年はショットが悪かったので、それを早く立て直せるようにしたい。すぐに次のシーズンも始まりますしね。

(自己最高の年間成績について)その点は、何も思わないですね。結果や成績より、自分が思ったプレーができるようにしたい。ショットも、パットも。それができれば、結果的に池に入ったり、3パットしたりしても納得できますから。ボールは止まっているので、自分のプレーを(自分で)コントロールできるようにしたい」

 ともあれ、米ツアーに本格参戦を果たして3年。松山は着実に実績を積み重ねてきて、今や世界のトッププレーヤーとして誰もが認める存在だ。それだけに、日本を代表して戦っているという意識は一段と高まっているという。

「それは間違いありません。自分ががんばった結果、人にいい影響を与えられたらいいな、と思っていますから。ジュニアたちにも、将来の夢や希望を与えられたらうれしいですし。ただ、それだけが自分の目的ではなく、自分のゴルフをもっとうまくしたいし、メジャーでも勝ちたい」

 今季は終わったばかりだが、米ツアーの新たなシーズンはすぐに始まる。松山はその前に、日本に帰国して日本オープン(10月13日~16日/埼玉県)に挑む。日本ゴルフ界最高峰の舞台で、世界トップレベルのプレーを堪能できることを楽しみにしたい。

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