「不調だった」今季、キャリアハイの成績を収めた松山英樹の本音 (2ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko
  • text by Sportiva

 不調の原因はわからない。(ショットは)曲がるし、(ボールは)芯に当たらない。自分の状態がよくてスコアが出ないんだったら、まだ明るい気分でいられるんですけど、これだけ状態が悪いと気分も上がらない。どうしたらいいんでしょう? まあでも、最後なんで、粘りのゴルフをしてがんばります」

 不安を抱えたまま臨んだ初日。いざふたを開けてみると、松山は「66」をマークして、ダスティン・ジョンソン(32歳/アメリカ)、ケビン・チャペルと並んで首位に立った。思わぬ好発進には、松山も驚きを隠せなかった。

「ショットはぜんぜんダメだったんですけどね......。パットとショートゲームに助けられました。ほんと、バンカーばっかりでしたが、そのバンカーショットとパッティングがいいと、スコアもここまで伸びるんだな、と。明日以降も、今日のようなプレーができればいいな、と思います」

 2日目は、難しいピン位置と風が吹くコンディションの中、2バーディー、3ボギーの「71」。ひとつスコアを落として、トップと4打差の3位タイに後退した。しかし3日目は、14番でトリプルボギーを叩きながら、終盤に粘りを見せて「68」をマーク。順位は5位に下がったものの、トップとの差はひとつ縮めて、優勝を十分に狙える圏内に踏みとどまった。

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