松山英樹&石川遼「夢のタッグ」がワールドカップ制覇をガチで狙う (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 翌2001年大会は、日本で開催された。静岡県・太平洋クラブ御殿場で行なわれ、最終日の最終18番ホールでアメリカのタイガー・ウッズがチップイン。南アフリカとデンマーク、そしてニュージーランドとのプレーオフに持ち込む激闘を演じて、大いに盛り上がった(最終的には南アフリカのアーニー・エルスとレティーフ・グーセン組が優勝)。その分、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

 そして、何と言っても忘れられないのが、2002年のメキシコ大会だ。日本の丸山茂樹と伊澤利光が3日目に「58」、最終日に「66」という好スコアをマーク。猛追するアメリカを制して、世界の頂点に立ったのだ。私も現地で取材していて、日本の2度目のW杯制覇に胸を熱くしたことは、昨日のことのように覚えている。

 その後、2005年には女子のワールドカップが始まって、宮里藍と北田瑠衣ペアがその第1回大会を制した。そんなことを考えると、もしかすると日本はW杯という舞台が得意なのかもしれない。しかも今回は、松山と石川という日本の若きエースたちが出場する。いやがうえにも、期待が膨らむ。

 前述したとおり、今大会は個人のストローク戦ではなく、ふたりでひとつのボールを交互に打つフォアサム、それぞれがプレーしてふたりのベストスコアを採用するフォアボールで争われる。だからこそ、チームとして息の合ったプレーをすることが何より重要となる。

 前回の2013年大会で優勝したのは、地元オーストラリアのジェイソン・デイ(28歳)とアダム・スコット(36歳)。再び地元で開催される今回も、狙うは優勝、W杯2連覇である。

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