松山英樹&石川遼「夢のタッグ」が
ワールドカップ制覇をガチで狙う

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 さて、松山と石川が出場するW杯について改めて振り返ってみると、第1回大会が行なわれたのは、1953年。当時は「カナダカップ」と呼ばれ、カナダ・モントリオールのビーコンスフィールドCCで開催された。初代チャンピオンに輝いたのは、アルゼンチン。ロベルト・デ・ビセンゾとアントニオ・セルダのペアだった。

 日本人にとって思い出深いのは、1957年に埼玉県・霞ヶ関CCで行なわれた第5回大会だろう。中村寅吉と小野光一のふたりが、世界のトップ選手を相手にして見事な優勝を飾った。その後、日本にゴルフブームが巻き起こったのは、有名な話である。

 1960年代に入ると、アーノルド・パーマー、サム・スニード、ジャック・ニクラウスらが出場したアメリカが、大会5連覇を達成。アメリカが"ゴルフ大国"であることを世界へ猛烈にアピールした。

 2000年代に入ってからは、世界ゴルフ選手権シリーズ(WGC)のひとつとなって、大会が刷新。個人戦がなくなり、フォアサムとフォアボールで4日間を戦う競技方式に変わった。アルゼンチンのブエノスアイレスCCで開催された2000年大会、アメリカのタイガー・ウッズとデビッド・デュバル組が優勝したときは大きな話題となった。

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