石川遼、復活V! PGAツアーでの「新たな挑戦」が待ち遠しい (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 とにかく石川は、2016-2017年シーズンに出場できる試合の中で、今季(2015-2016年シーズン)のフェデックスカップ・ポイント125位(454点)を一日でも早く越えることが、PGAツアーにおける最大目標となる。つまり、PGAツアーに復帰したら、どんどん試合に出場してポイントを稼ぐことが必須となる。

 その結果、出場可能な試合の中で、今季125位のポイントを超えれば、そのままシード選手として試合に出場し続けることができる。しかし、逆に同ポイントに到達できなければ、その時点でシード権は失われる。もし開幕戦から復帰すれば、19試合が消化されるのは4月末頃までと想定される。石川の、その間の戦いぶりが大いに注目される。

 石川はこれまで、PGAツアーでは思うような結果を残せず、苦しい時期を過ごしてきた。日本ツアーでは勝利を挙げているだけに、「なぜ?」という疑問を持つ人も多いだろう。

「PGAツアーのコースセッティングが日本ツアーに比べて難しいから?」「日本ツアーよりも、PGAツアーの選手層のほうが厚いから?」「日本ツアーだと、石川は力を発揮できるから?」

 いろいろな要因は考えられるが、どれかひとつが正解ということはない。

 PGAツアーで1年間、高いレベルを保って戦い続けることは、フィジカル、メンタルともに強く、万全であることが、どれほど求められるのか。それは、PGAツアーですでに4シーズンも戦ってきた石川が一番わかっていることだ。

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