苦しんだ米ツアー1年目。岩田寛は
来季、どんな道を選択するのか

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 現在の岩田には、ふたつの目標がある。ひとつは、ファイナルズに参戦して来季のツアー出場資格を上位に上げること。もうひとつは、日本ツアー5試合に参戦して、ツアーメンバーとしての資格を維持することだ。

 そのため、ウィンダム選手権を終えると、岩田はすぐさま日本へ帰国。8月25日に開幕したRIZAP KBCオーガスタ(8月25日~28日/福岡県)に出場した(予選落ち)。その後、翌週のフジサンケイクラシック(9月1日~4日/山梨県)にも参戦し、それが終わると再び渡米。ファイナルズの初戦、DAP選手権(9月8日~11日/オハイオ州)に挑む。

 以降は、また日本に戻って、出場義務試合となる計5戦の日本ツアー出場を目指す。おかげで年内は日米の往復が続くが、岩田は「仕方がないです。それがルールなんで......」と、ふたつのメンバーシップ確保へ、ハードスケジュールをこなす覚悟はできているようだ。

「(今の自分は)シードのことを考えるような調子じゃない。あまりにもよくないから、ずっとその(自らの調子の)ことしか頭にないです」

 悩める岩田だが、爆発力は秘めている。何かをきっかけにして、岩田のゴルフが好転することを祈りつつ、来季もPGAツアーで元気な姿が見られることを期待したい。

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