苦しんだ米ツアー1年目。岩田寛は
来季、どんな道を選択するのか

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 同カテゴリーは、フェデックスカップ・ランキング126位~150位よりも試合出場の優先順位は上。来季もPGAツアーを主戦場として考えるならば、ファイナルズに参戦して出場資格の順位を上げたいところだ。

 昨年、岩田はこのファイナルズから今季の出場権を得ているが、今年もこのファイナルズに参戦するのか。その意向を問うと、岩田は「はい」ときっぱりと答えた。つまり、来季もPGAツアーでプレーすることを目指す、という気持ちは固まっている。

 岩田にとって、今季はほぼ初めて挑むコースばかりだった。そのうえ、アメリカに拠点を置くことなく、試合会場から試合会場へ毎週転戦を続けてきた。その間、食事は自炊することが多かったという。キャディーとマネジャー、そしてギアを提供するスタッフが同行し、日々岩田をサポートしてきたとはいえ、拠点のない生活は苦労が多かったに違いない。

 そうした状況では、気持ちや体をリフレッシュすることは難しく、岩田は見た目にも疲れがたまっているように見えた。それでは、結果を出すこともままならない。が、「僕と同じ条件の選手でも、きちんと成績を挙げている人がいますから」と、岩田は言い訳をしない。慣れないアメリカでの生活や移動の大変さを聞いても、「いや、特にないです」と言うだけだった。

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