苦しんだ米ツアー1年目。岩田寛は来季、どんな道を選択するのか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 結果が出ない間は、気持ちが切れてしまうこともあったかもしれない。それでも、自分なりに試行錯誤を繰り返して、岩田は懸命に戦ってきた。その分、口をつくのは苦悩の言葉ばかりだった。

「気持ちをいくら切り替えてやっても、また同じようになる。もう、どうしていいかわからない......」

 さて、フェデックスカップ・ランキング146位に終わった岩田。来季については、どんな道を選択するのだろうか。

 現状、ランキング126位~150位の選手ということで、PGAツアーには来季も何試合かは出場可能だ。メジャー大会をはじめ、アーノルド・パーマー招待やメモリアル・トーナメントなどの招待試合を除けば、通常の試合ではランキング上位選手が欠場すれば、そのカテゴリーの選手に出場権が回ってくる。例年の状況から推定すると、岩田は4位に入ったAT&Tペブルビーチ・プロアマを含め、10試合ぐらいは出場できるだろう。

 より多くの出場権を得るには、126位~200位までの選手が出場できる、9月開催のウェブ・ドット・コムツアーのファイナルズ4戦を勝ち抜くことだ。この戦いには、PGAツアーから75名、下部ツアーのウェブ・ドット・コムツアーから75名が出場。4試合を戦って上位50人の中に入れば、来季PGAツアーのシード権を得られる(※ただし、ウェブ・ドット・コムツアー上位25人は、すでにPGAツアーの来季シード権が確定済み)。

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