ステンソン、デイ、松山英樹。全米プロ制覇へV候補が悩む「難敵」 (3ページ目)
「だけど、スウェーデンにとっては長い間待っていた男子初のメジャー制覇。それは、国中が待ち焦がれていたことだった」
ステンソンはそう語って、多忙な日々も苦にしていないというが、ひと筋縄ではいかないのがメジャーの戦い。ステンソンにとっては、気持ちの切り替えがうまくできるかどうかが、優勝争いに加わっていくポイントとなりそうだ。
実際、昨年の覇者であるジェイソン・デイ(28歳/オーストラリア)は、そうしたメンタル面がメジャー制覇につながる重要な要素になると指摘する。
「(一度)勝利をしたら、また『次も勝てる』と周囲の期待が大きくなって、自分も知らないうちに期待をかけてしまう。それが、一番の強敵だ」
デイ自身、そんな"呪縛"に苦しんでいたのだろう。現に今季は、常に優勝候補に挙げられながら、メジャーでは存分に力を発揮できす、まだタイトルを手にすることはできていない。
それでも、3月のアーノルド・パーマー招待で勝利すると、続くWGCデルマッチプレーでも優勝。5月には「第2のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権を制して、今季ツアー3勝を飾っている。いつメジャーに勝ってもおかしくない状態にある。
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