ステンソン、デイ、松山英樹。全米プロ制覇へV候補が悩む「難敵」 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 いずれにしても距離がある今年、たとえ天候が持ち直してコースがドライな状態になったとしても、"ロングヒッター"が有利なのは間違いない。

 優勝候補の筆頭に挙げられているのは、全英オープンでメジャー初勝利を飾って勢いに乗るヘンリク・ステンソン(40歳/スウェーデン)。全英の舞台となったロイヤル・トゥルーンでは、ショットメーカーらしい安定したプレーを披露し、パッティングも冴え渡った。パットが決まればメジャー制覇にもつながる、ロングヒッターの強さを存分にアピールした。

 ちなみに、ステンソンのティーからグリーンまでのストロークゲインド(平均値からの差)は、1.45。つまり、4ラウンドこなした場合、ステンソンは平均値の選手よりも6打近くもいいスコアで上がっていることになる。

 そして全米プロでも、ステンソンは連続メジャー制覇へ意欲を見せる。

「今週は、3番ウッド、4番ウッドでティーショットを打つことが多くなると思う。確実にフェアウェーをとらえることが重要。長いパー4では、ミドルからロングアイアンでグリーンを狙うことになり、それは僕のゲームスタイルに非常に合っている」

 唯一不安があるとすれば、「(全英オープンのあと)スウェーデンに戻って、大きな祝福を受けた。たくさんのメディアに囲まれて、とても忙しい日々だった」と本人が言うように、全英オープンの劇的な勝利からあまり時間が経っておらず、その余韻を引きずっていることか。

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