韓国ツアーのインタビューで思わず「日本語で答えた」イ・ボミ (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Yonhap/AFLO

「やっぱり......」

 一瞬、耳を疑った。韓国語で聞かれながら、イ・ボミの口から咄嗟に出た言葉は日本語だったのだ。

 直後、「えッ!?(笑)」と声を上げたイ・ボミは、ひとりその場で大爆笑していた。周囲の韓国メディアやギャラリーは、ただただポカーンとした表情を浮かべているだけだった。

 その様子を見て、こちらも思わず噴き出してしまったが、イ・ボミの思考はもはや完全に"日本仕様"になっているのだろう。日本での強さ、日本で成功を収めた要因の一端が垣間見えた瞬間だった。

「韓国ツアーに久しぶりに来て感じたのは、私がどれだけ日本ツアーに馴染んでいたか、ということです」

 そう語ったイ・ボミに、「韓国語がすごくお上手ですね(笑)」とツッコミを入れると、「それ、韓国にいると本当によく言われます(笑)」と、可愛く頬を膨らませて笑った。

 母国に帰って、十分にリフレッシュできたイ・ボミ。今後の目標について聞いてみると、「成し遂げたい目標はたくさんあります」と言って、こう続けた。

「(今季は)早い時期に2勝目を挙げられたので、年間5勝を目指したいです。あと、自分でもすごく驚いているのですが、前半戦では平均ストローク『69台』を記録することができました。平均ストロークで『70台』を切ることは、まだ誰も達成したことのない領域なので難しいとは思いますが、後半戦もその数字を意識して、最後まで"70切り"を目指してみたいですね。

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