【木村和久連載】ゴルファー憧れの舞台も
「名門コースはつらいよ」

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 加えて、親睦団体みたいな、ゴルフサークルを結成していることが多いです。朝のレストランの座る位置まで決まっていて、『イーグル会』は窓側で、『バーディー会』は入り口付近を占拠、みたいなことが実際に行なわれております。

 そういう親睦団体は、月例などをまとめて予約できる特権があります。しかも、8時台のオイシイ時間帯にね。

 倶楽部にもよりますが、それらの親睦団体は研修会とはまた別の公認団体になっていて、その団体から倶楽部代表を何人出したとか、争っているわけです。そういう"倶楽部ごっこ"が楽しいと思う方は、ぜひ入会してみてください。

(4)名門はあくまで気高く
 私の知り合いが某名門コースに入会したくて、紹介状を書ける人を探しました。そうしたら、関連会社の役員がたまたま同じ倶楽部のメンバーだったので、紹介状を書いてもらうことに。ただ、その役員の方を直接には知らないので、知り合いの知り合いに頼んでお願いしたら、「直接知り合いじゃないので、紹介できません」と返事がきて、私の知り合いは無茶苦茶頭にきたそうです。まあ、本来の紹介というのは、そういうものなんですが......。

 私が某コースのメンバーになったときは、会員権業者に手数料3万円を渡して探してもらい、見ず知らずの人が紹介状を書いてくれました。相手は名前を書くだけでお金がもらえるんですから、いいバイトですよ。

 普通はこうなんですが、名門となる話は別なんですね。紹介状を書くにも、直接知らないとダメとは......。

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