リオ五輪出場か否か。
その悩みが松山英樹の調子を狂わせたのか

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 一方、松山に先がけてリオ五輪出場辞退を発表したデイは、「(五輪について)決断したら、気持ちが楽になった」と初日から好プレーを披露。惜しくもダスティン・ジョンソン(32歳/アメリカ)に敗れたが、最後まで優勝争いを演じてギャラリーを沸かせた。

 もしかすると松山も、五輪に出場するか否かという決断が、自分でも気づかないうちに重圧になっていたのかもしれない。振り返ってみれば、そんなことも感じる1週間だった。

 次週は、今季メジャー第3弾の全英オープン(7月14日~17日/スコットランド・ロイヤルトゥルーンGC )。そして1週空いて、メジャー最終戦の全米プロ選手権(7月28日~31日/ニュージャージー州・バルタスロールGC)が開催される。

「全英オープンに向けて、気持ちも晴れやかに行けると思う」

 熟考の末に五輪辞退を決めた松山。悩みから解放された今、残り2つのメジャーに照準を合わせて、そこで全力を尽くすだけだ。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る