ツアーから消えて10カ月。タイガー・ウッズはいつ復帰できるのか (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 ウッズが最後にツアー競技を戦ったのは昨年8月、レギュラーツアー最後の大会となるウィンダム選手権(2015年8月20日~23日/ノースカロライナ州)だった。首位と2打差の2位タイで最終日を迎えたが、終盤でスコアを伸ばすことができず、10位タイに終わった。

 この大会のあと、ウッズの勇姿は見られなくなった。今季はメジャー初戦のマスターズも欠場。その後、全米オープンにはエントリーし、「ついにツアー復帰か?」と期待されたが、「体の準備がまだ整っていない」(ウッズ)として直前に出場を回避した。

 はたして、ウッズがこのままいなくなってしまったら、ゴルフ界はどうなるのだろうか? そんな心配も頭をよぎるが――。

"NO Tiger? NO Problem(タイガーがいなくても大丈夫さ)"

 最近、ゴルフ界ではそんな見方がだんだんと強くなってきている。それが現実だ。

 1996年、ウッズはプロに転向して以来、メジャー14勝を含めて、ツアー通算79勝も挙げてきた。近年のゴルフ界をけん引してきたのは、間違いなくウッズである。彼の活躍があって、ツアーの賞金総額はこの20年間でおよそ5倍に膨れ上がった()。
※1990年代後半の賞金総額はおよそ5600万ドル(約56億円)だったが、今では2億5000万ドル(約250億円)を超えている。

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