全米女子プロで悲願達成か。野村敏京、宮里藍...日本勢に膨らむ期待 (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 その一番手は、今季ツアー2勝と大きな飛躍を果たした野村だ。平均258ヤードの飛距離に加え、今年はパッティングが絶好調。平均パット数(28.88)はツアー4位と、圧巻の数字を誇っている。

 前週のショップライト・クラシック(6月3日~5日/ニュージャージー州)でも優勝争いに加わって、最終的にはわずか1打及ばなかったものの、単独2位と奮闘。依然、好調を持続しているのも強みだ。

 野村自身、すでに2勝していることもあって、「今季の目標は、メジャー勝利。私、勝ちますよ」と、今大会に向けても自信を見せる。

 技術面のレベルアップに限らず、今季は精神面も成長。どんなときでもフラットな気持ちで戦えるメンタル面の強さが勝利へとつながっている。そして今回も、平常心で挑み、栄冠を目指す、と野村は言う。

「メジャーで勝ちたい気持ちは強いです。でも、メジャーも『普通の試合と一緒』と考えてプレーしたい。(コースは)ラフが深くて、距離が長くて(フェアウェーが)狭い。そして、グリーンが硬い。雨が降れば軟らかくなりそうですが、こういうタイトなコースは好きです。その分、楽しみですね」

 野村に続くのが、宮里美と横峯だ。前週のショップライト・クラシックでは、宮里美が6位、横峯が14位と、それぞれ今季の自己ベストでフィニッシュ。上り調子にあって、メジャーの舞台でさらなる活躍が見込まれる。

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