【木村和久連載】ショートコースで「3度打ち」ってどうなの? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ただし、問題も続発しています。実際にプレーする人たちは、ほとんどが練習を兼ねてラウンドしているため、"2度打ち"や、グリーン上で何度もパターを繰り返す"居座りパット"が日常茶飯事化しているのです。

 ここからは、そんなショートコースで起こった"事件"を紹介したいと思います。しかも、今年あった新鮮な話です。

 とある日のこと、某ショートコースに行くや、「今日も2回打っている人がいるなぁ......やれやれ」と思って、マナー無視の行為を温かい目で見ておりました。

 その後、何ホールか終えて、インターバルの長い次のホールに向かうと、さっきまで見かけなかった熟年の夫婦が突然目の前に現れたのです。しかも、オバちゃんが3回もティーショットを打っているではないですか!?

 なんで急にその人たちが現れたのかというと、たぶんどっかのホールから横入りしてきたのでしょう。ホール間のインターバルがあって、ちょうど空いていたので「ここで打っちゃえ」となったようです。

 まあ、横入りはいいとして、オバちゃんが3回目を打ったときには、思わず声を発してしまいました。

「そんなに何回も打っていいんですか?」

 こちらとしてはやんわりと言ったつもりでしたが、それに対して、オジさんのほうが逆ギレ気味にこう言い返してきました。

「ウチらは2回ずつ打っていて、ワシの1回分を女房に打たしてやっているんだ!」と。

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