【木村和久連載】偏差値にスコア...数字に縛られた人生でいいのか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 しかもハンデ「12」は、ベストな状態での数字です。今じゃ、大学中退レベルまで落ちてしまいました。つまるところ、自分のゴルフ人生は平均スコア「89」あたりを右往左往し、ハンデ「1」か「2」を縮めるのに血眼になっていた――そんな気がしてなりません。

 あれだけ偏差値社会を嫌っていた自分が、全人格と腕前をハンデキャップに集約されるゴルフにはまろうとは......、甚だ驚きでした。

偏差値に、ゴルフに......数字に縛られての人生から、そろそろ解放されたいものです......偏差値に、ゴルフに......数字に縛られての人生から、そろそろ解放されたいものです...... さて、この"ハンデ無間地獄"からどう抜け出しましょうか。現在は、倶楽部のメンバーに入っていませんから、ハンデの出しようもありませんけど......。

 まあ、一番は何をもってして自分が満足するか、でしょうかね。

 この5月の連休、私は毎年恒例の北海道ツアーを敢行。北海道クラシックゴルフクラブでは「92」、北海道ゴルフ倶楽部・イーグルコースが「90」というスコアでした。どちらも難しいコースなので、そのスコアで大満足です。

 実は、北海道の雄大な名門コースをラウンドするにあたり、事前に練習を3回ぐらいやりました。せっかく手間暇かけてプレーするなら、後悔のないようにラウンドしようと思ったのです。

 不調だったドライバーは、曲がらないけど飛ばない昔のモノに戻し、アプローチウェッジも『フォーティーン』の53度に戻して、それぞれ練習を繰り返しました。結果、なかなかのスコアを達成できたので、ドライバーとアプローチウェッジは見事期待に応えてくれたと思います。

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