「腰痛は大丈夫」。美女ゴルファー香妻琴乃、初優勝は見えている (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「昨年までは、(腰痛を防ぐためには)ただ筋力をアップさせて、体を筋肉で固めればいいと思っていたんです。それではダメ、というのがわかっただけでも大きな前進でした。

 あと、しっかりと休養を取って開幕戦に臨んだところも大きな変化です。昨年までは、合宿での調子をそのまま開幕戦に持っていこうと思っていて、ほとんど休まなかったんです。それで、特に昨年は合宿での疲労を引きずったまま、開幕を迎えてしまった。結果、シーズンを通して、いい成績につなげることができなかったんです。

 体を休めることって、すごく大事なんですよね。このオフ、そのことを改めて痛感しました。おかげで今年は、ゴルフにすごく集中できています」

 このオフ、香妻はさまざまなことを試してきた。そして、それが功を奏して、万全の状態でシーズンを迎えることができた。その分、結果が出ていないことに関しては、ややもどかしさを感じている。が、彼女に焦りはない。

「今教わっている先生(コーチ)の中島弘二プロ(70歳。茨城県・玉造GC所属)は、50年以上もゴルフをしていますからね。その先生に教わり始めて、まだ3、4年。これから学ぶべきことが、まだまだたくさんあります。そのひとつひとつ(の教え)を吸収しながら、焦らずにやっていきたいと思っています」

 ツアー初優勝を手にすることは、簡単なことではない。それは香妻自身、よくわかっている。しかし、決して手が届かない位置にあるわけではない。彼女にはそれだけのポテンシャルがある。ちょっとしたことが噛み合えば、近いうちにチャンスは巡ってくるはずである。

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