「腰痛は大丈夫」。美女ゴルファー香妻琴乃、初優勝は見えている (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 昨季は腰痛に苦しみ、満身創痍でのプレーを余儀なくされた。はたして、その不安を今季も抱えたままなのだろうか。

「腰痛は、もう大丈夫です」

 香妻はそう言って笑顔を見せた。続けて語る。

「成績だけを見れば、調子が悪いように見えるかもしれませんが、昨季と比べると決して悪くはないんですよ。噛み合わない部分があるので、そこがしっかりはまってくれば、スコアもまとまるかなって思っています」

 このオフは、意気込み過ぎて失敗した昨年の反省から、まずはオーバーワークにならないように心掛けてきた。それでも、やるべきことはやってきた。トレーニングも十分に消化できたという。それも、腰にまったく負担をかけずにできたそうだ。その調整がうまくいったからこそ、香妻の表情は明るかった。

「今までは(腰に負担のかからない)トレーニングについて、何をどうすればいいのかわからなかったんですけど、トレーナーさんについてもらうようになって、(効果的なトレーニングの)方向性が見えてきたんです。腰痛が出ないようにするためのトレーニングなどもこなして、それが今、生きています。

 また、(技術的な部分の)スイングについても、コーチとトレーナーさんと一緒にいろいろと相談しました。今までは腰痛が出やすいスイングをしていたんですが、それを改善して、いいスイングをするためのトレーニングもやってきました」

 それらのトレーニングは、これまでやってきたこととは180度違った。自らの考えだけでやみくもにやってきた、昨年までの誤ったトレーニングから脱せられたことも「大きかった」と香妻は語る。

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