ついにベールを脱いだ「第2の美人刺客」キム・ハヌルが本領発揮 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「実はこのオフ、中国の広州で男子プロの崔京周(チェ・キョンジュ。45歳/韓国)選手と、40日間の合宿をこなしてきたんです。そこで、崔選手からいろいろなことを学びました。特に重点的にやってきたのは、アプローチとバンカーショットです。私のバンカーショットを見た崔選手が、『そんなショットで、よく今までツアーで勝ってこられたな』と言われてしまいましたから(笑)。また、クラブで砂を毎日500回くらい叩いてパワーをつけて、崔選手からショットのテクニックも教えてもらいました。その結果、アプローチを含めたショットの精度がすごく上がりました」
※アメリカPGAツアーで活躍する韓国人プロゴルファーの第一人者。米ツアー通算8勝。2004年マスターズでは3位となって、アジア中を沸かせた。

 序盤戦の活躍の裏には、技術の向上があった。そのうえで、「ツアー2年目ということもあって、日本の生活環境やコースにも慣れてきたことが大きい」と、キム・ハヌルは語る。

「やっぱり昨年、一度コースを回った経験が今年に入ってすごく生きています。どこでどういうショットを打てばいいのかなど、今季はイメージできるので、(昨年よりも)楽な気持ちでプレーできるようになりましたね」

 好調な要因のもうひとつは、「日本の水に慣れたこと」だった。とはいえ、決して簡単に結果を出せたわけではない。2戦目のヨコハマタイヤ PRGRレディス、3戦目のTポイントレディスと、2週連続で最終日を首位で迎えながら勝ち切れなかった。「あのときは、さすがにつらかったです」と漏らす。

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