【木村和久連載】本当に重視すべき、ゴルフの「ルール&マナー」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 グリーン上は、それだけ繊細な場所です。あるメディアがどこかの名門コースで取材撮影をしたとき、タレントがグリーン上ではしゃいで芝生を痛めてしまったそうです。その際、取材者側がゴルフ場から修復代として30万円請求された、なんて都市伝説があるほどです。

他人に迷惑をかけない最低限のマナーだけは守ってほしいものです......他人に迷惑をかけない最低限のマナーだけは守ってほしいものです...... これは、まさに"対外的なもの"のいい例です。こうしたことは、外部の第三者に迷惑がかかりますので、ぜひ守っていただきたいですね。

 もうひとつ言うと、「バンカーから打ったあとは、レーキできちんと砂をならす」こと。これも他人の靴跡にボールが入ったりしたときは、ほんと腹が立ちますからね。

 では、「ティーショットでOBらしいときは、何度でも打ち直す」ことはどうなのか。これは、ルール的には正解かもしれませんが、前進4打ティーを使ってスムーズに進行すべきです。暫定球を打つにしても、せいぜい1球にしておきましょう。

 また、OBやロストボールの措置は、正式なルールでは最初に打った場所に戻って打ち直しとなります。しかし、そんなことをプライベートなラウンドでやっている人は皆無でしょう。これをやられたら、ますます進行の妨げになりますし、ほんと迷惑です。

 だから普通は、ボールが飛んでいった場所に来て「あちゃ、やっぱりOBだよ」となったら、「じゃあ、この辺から2ペナルティーを加えて打ちます」という処置が、プライベート&練習ラウンドでは適切だと思います。"内輪的な"ルールで対処して、"対外的な"マナーを守ったほうがいいでしょう。

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