マスターズ、首位と3打差の松山英樹。真価が問われる「残り2日間」 (4ページ目)

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 迎えた最終18番ホール。第2打でグリーン手前をとらえたボールは傾斜でこぼれた。

「ショートしたら、あそこまで(ボールが)戻ることはわかっていましたけど、それ以降が下手でしたね。ああいうミスをなくしたいですね」

 3打目のアプローチが大きくオーバーしてボギー。そのミスを松山は反省した。

 ともあれ、松山はいたって冷静に、自分のゴルフの状態と、置かれているポジション(順位)と、戦う相手を把握している。

 2日目を終えて5位タイ。首位と3打差という位置は? という質問にきっぱりと答えた。

「悪くないと思います」

 そしてひと呼吸置いて、こう続けた。

「まあ、いい位置だと思いますし、明日(3日目)が重要になると思います」

 ムービング・サタデー(スコアが動く日)――最終日の優勝争いに向けて、予選ラウンドを突破した選手たちは、一気に上位へ食い込んでいくための、攻撃的なゴルフにギアチェンジする日である。

 最終日はもちろんのこと、いよいよ大事な2日間を迎える。この1年間に取り組んできた、松山のゴルフに対する姿勢と精進。その真価が問われる残り2日間である。

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