マスターズの名誉スターターを引退、アーノルド・パーマーの功績 (3ページ目)

  • text by PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 IMGをはじめ、パーマーはゴルフ界で大成功したビジネスマンと言ってもいいだろう。現役時代からコースデザインを世界中で手がけ、日本でも傘のロゴマークで知られる、アパレル等の『パーマーブランド』は、今でも世界中で人気だ。

 2006年にシニアトーナメントから引退し、PGAツアーからも完全に退くこととなったが、衰えぬ人気のおかげで、一昨年の2014年、アメリカ経済誌『フォーブス』の長者番付において、"引退したアスリート部門"でマイケル・ジョーダン(元プロバスケットボール選手)、デビッド・ベッカム(元プロサッカー選手)に次いで、パーマーは世界第3位となった。その年収は、およそ4200万ドル(約47億円)と報じられている。

 それらの収入は、有名ブランドのアパレル収入だけではない。今やその多くは、"ある飲み物"によるものだ。

 アメリカのゴルフ場のレストランで「アーノルド・パーマー」と注文すると、必ず出てくる飲み物がある。それは、パーマーが大好きだった、レモネードとアイスティーを半分ずつに割ったドリンクだ。そのドリンクが今では、スーパー等でも缶ジュースとして売り出されるようになって、アメリカの多くの人々に愛飲されているのだ。

 このドリンクの人気からも、パーマーが老若男女を問わずに親しまれる人気者、スーパースターであることがうかがい知れる。

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