イ・ボミ、五輪出場への厳しい道のりに、隠し切れない「焦り」 (5ページ目)
昨季とは、また違う目標に挑むイ・ボミ。それがどれだけ難しいチャレンジだったとしても、彼女が途中で投げ出すことはないだろう。そして、もがき、苦しみながらも、最後まで懸命にプレーする彼女を、日本のファンはしっかりと見守ってくれるはずだ。
ついでながら、そんな応援ムードをイ・ボミ自身は肌で感じているのか、こちらが話を終えようとしたとき、彼女はふいにこんなことを聞いてきた。
「それにしてもなぜ、日本のファンの方々は韓国人の私のことをこんなにも応援してくれるんですかね? すごく不思議なんです」
昨季は、著書や写真集なども発売され、まさにイ・ボミブームだった。「イボマー」と呼ばれる、熱狂的なファンも登場した。そうした現象も、イ・ボミには不思議で仕方がなかったようだ。
常に笑顔で、礼儀正しく、ファンサービスも丁寧で熱心。しかも、可愛くて、強くて……理由はさまざまあるだろうが、賞金女王になってもイ・ボミの謙虚な姿勢は変わっていなかった。その姿を見て、今季も彼女の人気が衰えることはなく、日本ツアーを引っ張っていく存在になると確信した。むろん、それにとどまらず、世界で羽ばたくことを期待したい。
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