【木村和久連載】「練習場シングル」だって、立派なゴルファーです

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

練習場ならできることがコースに出るとできないというのは、誰しもが抱える悩みですよね……練習場ならできることがコースに出るとできないというのは、誰しもが抱える悩みですよね…… また、練習場シングルの方は、ドライビングレンジでいい球を打てるがゆえ、コースでのギャップに悩みます。「こんなはずはない」「なんで飛ばないんだ」「ダフッてばっかり」……と嘆くことが多いです。実際にコースに出ると、ダフりやトップ、引っかけなど、ありとあらゆるミスショットが頻繁に起こりますからね。

 おかげで、練習場シングルの“栄光”を背負っていると、すごく叩いた気分になってしまいます。そんな感情を和らげるためにも、実際のラウンドでは「2回に1回はミスするものだ」と、諦めたほうがいいです。そのほうが、精神的には楽ですよ。

 スコアって、実はミスの数だって知っていました? あなたのスコアから、72を引いた数がミスの数です。だからゴルフは、1ホールに1回ミスをしても、90で上がれるのです。そう考えると、妙にホッとします。

 新約聖書マタイ伝には書いてないと思いますが、こんな“教え”があります。

「汝、諦めの心から入れ。そして、叩くことより始めよ」

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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