【木村和久連載】「練習場シングル」だって、立派なゴルファーです (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 とはいえ、仮に練習場シングルになったとしても、実際のラウンドでは、練習場ほどショットは安定しません。

 ゴルフ場にはハザードがたくさんあって、プレッシャーを受けます。みんなが見ている中、谷越えショットを迎えれば、ニューボールをなくす恐れを感じるたりもするでしょう。

 しかも、雨や風の日、暑い日、寒い日と天候はさまざま。打つ場所も、傾斜地やディボット、ベアグラウンド、ラフなど、多種多様のライがあって、そこで工夫しながら打たねばなりません。だから、ゴルフは難しいのです。

 では、ラウンドでも少しはいいスコアを出すために、練習場シングルから脱出するにはどうすればいいのか。

 私が思うに、練習場シングルの方は、どんな状況でも練習場と同じイメージでゴルフをしているのではないか、と。しかし本来、練習場と同じ気持ちでプレーしていいのはティーショットだけです。ティーショットはたいがい平らなところで、ティーアップもできますから、練習場と同じ感覚で打てます。

 ならば、まずはその利点を生かさない手はありません。特にショートホールは、ネットなどで調べれば、事前にプレーしに行くコースの距離がわかります。「今度ラウンドするコースのショートホールは、150ヤード前後がふたつと、130ヤード前後がふたつか」とかね。

 そうしたら、その距離を集中的に練習すればよろしいかと。現に私の友だちの中には、そんなショートホールの想定練習をして、スコアメイクに役立てている方がいます。あながち、間違ったプランではないと思いますよ。

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