2016.03.03

賞金女王に最も近い日本人プレーヤー、渡邉彩香が「目指す場所」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 2014年は初優勝、2015年は複数回優勝が目標で、ともに達成することができました。各部門のスタッツも、毎年よくなっています。今年も目標を達成するために、課題をひとつひとつクリアして、前年よりも数字を落とさないようにしていきたい。そうやって、毎年目標に立てたことをやり遂げて成長していけば、いつかは賞金女王にたどりつくと思っています」

 2年前のインタビューで彼女は、将来の夢は「東京五輪で金メダルを獲ること」という話をしてくれたが、その前に今年、リオデジャネイロ五輪出場の可能性もある。それについては、どう考えているのだろうか。

「う~ん……、行きたい気持ちはありますが、(出場資格を得る)世界ランキングを上げるには、海外に出て行って、そこで結果を出さないといけないですし、前半戦をそのためだけに力を注ぐというのも、あまり現実的ではないですよね。今年はまず、メジャー大会で勝つことだなって自分の中で思っていますし、賞金女王という大きな目標もありますから……。リオ五輪のことだけを考えてプレーするのは難しいかな、と思っています」
※リオ五輪の出場資格は、7月11日時点の世界ランキング上位15名(各国最大4名まで)の選手。16位以下は、1カ国2名が上限。現状、日本の女子選手の場合、日本人選手の中で世界ランキング上位2番目以内に入ることが条件となる。3月1日現在、渡邉の世界ランキングは61位で、日本人選手の中では、38位=宮里美香、42位=大山志保、43位=野村敏京、59位=上田桃子に次いで5番目。

 渡邉は、少し困った表情を浮かべた。今季も結果を出して、来季のシード権を得ることが最優先となる。そのうえで、メジャー優勝の目標も掲げている以上、軽々しく「リオ五輪に挑戦する」とも言えないのだろう。