2016.03.02

苦悩する渡邉彩香を日本人最上位に導いた、樋口久子の「助言」

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

渡邉彩香(わたなべ・あやか)/1993年9月19日生まれ。静岡県出身。2015年はシーズン2勝を飾って、獲得賞金は1億円を突破。日本屈指の「飛ばし屋」で、近い将来、海外での活躍も期待される。身長172cm。血液型A「昨季のふたつの優勝は、どちらも自分にとっては、大きな意味のあるものでした。ヤマハレディースは、それまで悩んでいた分、うれしさの度合いがまったく違いましたね。難しいコースですから、自分がレベルアップできたことも実感できる勝利でした。地元の静岡で勝てた、ということも大きかったです。

 Pontaレディスは、母校の埼玉栄高のある埼玉のコースで行なわれて、何より私の自信を回復させてくれた、樋口さんの名前が冠についた大会だったので、何が何でも勝ちたいと思っていました。最終日は、スタートホールからガッツポーズしたりして、みんなから『めっちゃ気合い入っているな』って驚かれたけど、それぐらい勝ちたかったですし、最初から優勝を目指してつかんだ初めての勝利だったので、すごくうれしかったですね」

 シーズン複数回の優勝は、2015年シーズンに向けての目標だった。渡邉はその目標を見事クリアするとともに、賞金ランキング6位で日本人最高の成績を収めた。

「(2015年シーズンの)成績に関しては満足しています。自分の目標を達成できましたし、賞金1億円突破も毎試合いいプレーをしないと達成できないことなので、よかったなと思います。ただ一方で、優勝するチャンスが他にも結構あったので、ふたつしか勝てず、『負けた試合が多かったな』という思いもあります。また、優勝争いをする中で、(賞金ランク1位の)イ・ボミさんや、(賞金ランク2位の)テレサ・ルーさんとの差を感じて、自らの課題が余計に浮き彫りになりました」

 賞金女王に輝いたイ・ボミは、シーズン7勝を飾って、獲得賞金は2億円を越えた。渡邉は結果を出しつつも、イ・ボミらとのレベルの差を改めて痛感させられた。自分には何が足りないのか――今オフ、渡邉は彼女たちを超えるべく、新たな課題に取り組んだ。

(つづく)

取材協力:函南ゴルフ倶楽部

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