米ツアー4位。「情けない」と語った岩田寛に頂点は見えているか (3ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「16番では、セカンドを(グリーンから)外した時点で、今の自分の調子ではこんなもんだな、と。3打目のアプローチは、思ったよりも強く入ったというか、スピンがかかって初速が出てしまった……。まあ、12番から最後まで1度もパーオンしていないので、そこは課題ですよね。18番では、もう悔しさというか、(自分は)何をしているんだろうって……。達成感なんて、何もないです。4位という結果にも、特に何も感じない。4位だなって感じです」

 悔しさなのか、情けなさなのか、終始うつむき加減でメディアの質問に答えていた岩田。それでも、4位という結果を残して、次週のノーザントラストオープン(2月18日~21日/カリフォルニア州)の出場が決定し、「それだけが、唯一うれしいこと」と言って、少しだけ笑みを見せた。

 その次週の一戦に向けて、岩田はその手応えについて「来週にならなければわからない」と話した。米ツアー初優勝までの距離、その可能性についても「どのくらいでしょう……わからない」と力なく答えた。だが、岩田が悔しさを滲ませるのは、「優勝できた」という手応えがあったからに他ならない。ショットが不調だったことを考えれば、なおさらである。

 自身、年明け3戦目のファーマーズインシュランスオープン(1月28日~31日/カリフォルニア州)で18位タイ、そして4戦目の今大会で4位タイという好成績を残した岩田。その結果、賞金ランキングは56位、フェデックスランキングも72位まで浮上した。今後は出場できる大会も確実に増していくはずである。とすれば、優勝のチャンスが再び巡ってきてもおかしくない。

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