ツアー3年目に挑む藤田光里「超えなければいけない壁がある」

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

「例えば、ティーショットで会心の当たりをして、普段よりも10ヤード先に飛んでしまったら、そのせいで苦手な中途半端な距離が残って、ボギーを叩いたりしてしまうんです。それは、技術不足の私の責任なんですが、いいショットをしておきながら、それでスコアが伸ばせないなんて、おかしな話だし、私にとってはすごく悔しいこと。ですから、80ヤード以内の距離でも、確実にパー、さらにバーディーがとれる技術を身につけなければいけないと思っています」

 そして今、まだ完全とまでは言えないものの、練習を積み重ねてきた成果は出始めているという。それによって、自信も芽生え始めている。

「苦手な距離からも、ようやくパーがとれるようになってきたのは、昨年の暮れくらいからですかね。それで、自分なりに自信がついてきました。そこをさらに強化していけば、ロングホールでもしっかり攻めていけるのかなって思っています」

 克服すべき課題は、もうひとつある。

「ここぞ、というときに決め切れるパッティングです。長い距離のパットをひとつ入れるのと入れないのとでは、まったく違います。長い距離のパットが入るのは運もあると思いますが、今の自分には運も実力もありませんから、パット技術は高めていきたい。それには練習を重ねることも大切ですが、気持ちの面も大事なのかな、と思っています」

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